大行天皇さきのすめらみこと(文武)が吉野に行幸したもうた時、従駕の人の作った歌である。「はたや」は、「またも」に似てそれよりも詠歎が強い。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)