大晏寺だいあんじ)” の例文
庸三と母親は、しばらくすると歌舞伎座の二階棧敷さじきの二つ目に納まっていた。それが鴈治郎がんじろう一座の芝居で、初めが何か新作物の時代ものに、中が鴈治郎の十八番の大晏寺だいあんじであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)