柱には大己貴命おほあなむちのみこと少彦名命すくなひこなのみことたなごゝろへ載せてる像が浮彫になつて居り、それを巻いて温泉を讃美した古代の歌が万葉仮名で彫つてある。往昔そのむかし大己貴命と少彦名命とが此所で久し振りに逢はれたげな。
坊つちやん「遺蹟めぐり」 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)