嚠朗りゅうろう)” の例文
そのすが/\しい、嚠朗りゅうろうたる音楽に酔って居るような心持は、三昧の境地に這入った行者でなければ味い得ない、貴い宗教的感激であるかのように覚えたのであった。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)