嗽茶碗うがいぢゃわん)” の例文
お重は嗽茶碗うがいぢゃわんどころの騒ぎではないらしかった。それよりまだ十倍も厳粛な人生問題を考えているもののごとく澄ましてふくれていた。自分はお重に構わず、手を鳴らして下女から必要な湯を貰った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)