デンマーク)” の例文
デンマークの郊外の地はドイツの野に連なり、平坦にして遠望するも果てはない。ひろびろとした畑は家屋をかこみ、碁盤をみるような思いがした。(デンマーク国郊行))
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
デンマーク国の川や山はさかんな旅遊を送ってくれる。旅人の行くところ、夜半に渡し場に至る。汽船は急いで汽車をのせて行き、夢よりさめて、はじめてドイツ国に入ったことを知ったのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(けぶる月がかすかに、帆柱の姿も孤独に見え、風はおさまってデンマークの海は静かで湖のようである。電光のひとすじ照らすのは灯台の灯であり、暗いなかにもすっきりと忽都コペンハーゲンがみとめられる。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)