“味鋺”の読み方と例文
読み方割合
あじま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不思議なことには、この時、群衆の中に起った一種の同情が、捕方の上よりは、むしろ囲みを受けた味鋺あじまの子鉄の上に注がれて来たようです。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その居住地は今立郡味真野あじまの村で、偶然かは知らぬが尾張の院内万歳の根源地も西春日井郡味鋺あじま村である。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
今日の磔刑のその当人は、先に七里の渡頭に於て捕われた味鋺あじまの子鉄であることは、誰知らないものはありません。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)