古代丁抹伝説集パムペピサウ』などの史詩に現われている妖術精神や、その中に、黴毒ばいどく癲癇てんかん性の人物などがさかんに例証として引かれている——そのくらいの事は、当然憶えてなければならないはずだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)