本多は九郎右衛門に百石遣って、用人の上席にした。りよへも本多から「反物代千疋たんものだいせんびき」を贈り、本多の母から「縞縮緬一反、交肴一折まぜさかなひとをり
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)