厭悪感えんおかん)” の例文
指先がしびれるような感じに堪えながら、お互が生きているということに漠然たる厭悪感えんおかんを感じていた。
風宴 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
生理的厭悪感えんおかんでそうした事実に目をふさぎ、生命の尊厳さや愛する人たちへの責任感をしきりに忠告する自分の理性も無視し、一刻も早く、この人生に「さようなら」を告げたい。
さようなら (新字新仮名) / 田中英光(著)