半明半暗はんめいはんあん)” の例文
伝右衛門は、はいるとすぐ、消えがてにまたたく燭台を横にして、半明半暗はんめいはんあんのさかいに、氷室ひむろのような部屋の寒さにじっと耐えて坐っている六十がらみの一個の老武人をそこに見出した。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)