十方碧落じっぽうへきらく)” の例文
道案内の徳川家の諸臣、まわりの旗本、諸大将以下、行軍のものすべてを置去りにして、ただ一騎、十方碧落じっぽうへきらくのうちへその影は、一羽の小鳥の如く溶けて行った。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)