“十口”の読み方と例文
読み方割合
とくち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嫂は無口な性質たちであった。お兼さんは愛嬌あいきょうのある方であった。お兼さんが十口とくち物をいう間に嫂は一口ひとくちしかしゃべれなかった。しかも種が切れると、その都度つどきっとお兼さんの方から供給されていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)