たとえば理論から出した最大剪断応力せんだんおうりょく趨向すうこうを示す線系が、実物試片のリューダー線や、「目に見える割れ目」とだいたい一致していたとしても、それは言わば偶然であって
自然界の縞模様 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
また船舶の胴体に働く剪断応力せんだんおうりょくの分布について在来の考えの不備な点を考察した論文がある。これも重要なもので、多くの外国の教科書等にも同君のこの論文が引用されている。
工学博士末広恭二君 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)