「廿九日。微晴。江木老人築城掛御免内願に付容体書差出す。老人云。好書家、旅中別而不知徒然べつしてとぜんをしらず、生涯妻子に勝る之徳ありと云。名話なり。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)