光淋風くわうりんふう)” の例文
そのあたりに、もしかしたら、神の姿でも現はれては来ないものかと、ゆき子はじいつとにらみすゑてゐたが、怪しい影すらも写らない。庭の芝生の雪は、光淋風くわうりんふうまるくとけて行つてゐる。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)