充填物じゅうてんぶつ)” の例文
空駕籠の充填物じゅうてんぶつにはまりそうなおとりを物色し、それを見つけたことになると、否応いわさずひっとらえて只駕籠の中へねじ込み、目的地までは有無を言わさずに担ぎ込み、まつり込むのである。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
食物で悪ければ充填物じゅうてんぶつを、さがし求めんがために、ふらふらと歩き出したのだが、ここは果して甲府の城下ではない、また大江戸の市中ではない、城気のうに失せていた飛騨の高山のことではあり
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)