これから祝いに酒肴さけさかなで親類固めに仏の通夜と酒宴さかもりをして、翌日三日の朝、村の倉田平四郎くらたへいしろうという名主へとゞけをして、百姓角右衞門が多助を十文字に背負いまして、夫婦は須賀川まで送って来まして
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)