俳諧寺一茶はいかいじいっさの『方言雑集』の中にも、ちょうどあの人をえいじたような、一章の臼唄うすうたを書き留めている。
「めでたさも中ぐらいなりおらが春」——というのが俳諧寺一茶はいかいじいっさの句にありますが、中ぐらいでも、下の下の下々であっても、やりくり、七転八倒、夜逃げの名人であろうと