使番の佐柿弥右衛門さかきやえもんは旅装をととのえて、下に控えている。秀吉の書面ができたらすぐそれをたずさえて早打に立つべく命じられているものらしい。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)