人爵じんしゃく)” の例文
僕は自分の感情をいつわって書いてはいない。よく読んで見給え。僕の位は天位なのだ。君のは人爵じんしゃくに過ぎぬ。許す、なんて芝居の台詞せりふがかった言葉は、君みたいの人は、僕に向って使えないのだよ。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)