二二一ピャチェリク)” の例文
まるで切札なんか一枚もなく、やつと並札なみの十が上々で、揃札くつつきひとつないのに、妖女ウェーヂマの方では後からあとから二二一ピャチェリクばかり揃へやがる。
ところが妖女ウェーヂマめ、又もや王牌キング入の二二一ピャチェリクをならべをつた! 祖父の手は切札ぞろひと来てゐる! 碌々思案もせずに、祖父は王牌キングの髭面に素早く切札を叩きつけた。
それがために卓子がガタビシ揺れて、骨牌の札が卓子の上で躍りあがつた。祖父は躍起になつて、いよいよ最後の、三囘目の札を配つた。勝負は再び順調に進んだ。妖女ウェーヂマが又しても二二一ピャチェリクを揃へた。