丸文まるぶん)” の例文
丸文まるぶんへと思いしが知らぬ家も興あるべしと停車場前の丸万と云うに入る。二階の一室狭けれども今宵こよいはゆるやかに寝るべしと思えば船中の窮屈さ蒸暑むしあつさにくらべて中々に心安かり。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)