大嘗の中臣天神寿詞なかとみのあまつかみのよごとは、飲食の料としてばかり、天つ水の由来を説いているが、日のみ子甦生そせいの呪詞の中に、産湯を灌ぐ儀式を述べる段があったのであろう。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)