肝臓ヂストマの中次豆田螺なかつぎまめたにしは、右巻の尖つた屋根を横倒しに、小菴の扉をかたく閉したまま、身動き一つせず、たまに午過の暖い日ざしに水がぬるみかけると
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)