とみすの中から躍るように出て来て、喜び声で高らかに告げたのは中宮亮重衡ちゅうぐうのすけしげひら卿、法皇を初め、関白太政大臣以下の公卿たち、下々しもじもにいたるまで、どっと歓びの声をあげた。