“中天皇”の読み方と例文
読み方割合
ナカツスメラミコト100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮廷の尊貴な女性では、中天皇ナカツスメラミコトと申してゐる。即、神と神の御子なる主上との間に立つて、語をば持つ御方とするのだ。
それから、天子様と、神との中間に在るものを、中天皇ナカツスメラミコトといふ。万葉集には、中皇命と出してある。此中皇命の役に立つものは、多くは、皇女或は后などである。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
宮廷では中天皇ナカツスメラミコト——又は中皇命——が、それに当らせられる。此は主として、皇后陛下の事を申したらしく、後には、それから中宮・中宮院などゝといふ称呼を生んで来てゐる。
神道に現れた民族論理 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)