世道澆季せどうぎょうき)” の例文
日本などにも世道澆季せどうぎょうきを説く人は昔からあった。正法末世しょうぼうまっせという歎きの声は、数百年間の文芸に繰返されている。『徒然草つれづれぐさ』の著者の見た京都は、すでに荒々しく下品な退化であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)