不況ふきょう)” の例文
そんなことを、岬の子どもらはだれも知らない。ただ彼らの頭にこびりついているのは、不況ふきょうということだけであった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
世の中の不況ふきょうは父の仕事にもたたって、大工だいくの父が、仕事のない日は、草とりの日ようにまでいっているほどだから、弁当箱一つでもなかなか買えないこともわかっていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)