上書あげがき)” の例文
父達の上書あげがきを見てから、駒三郎にとって、八丈島の南にあるという無人島が、忘れられぬものになっているせいか、清兵衛の話を聞いていると、島のようすが彷彿と眼蓋の裏に浮んでくる。
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
上書あげがきを読み終るのを待って、久太夫が深志にいった。
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)