一日一晩いちにちひとばん)” の例文
實は昨夜ゆうべからつた一日一晩いちにちひとばん、温泉場の日本食に、今日午過ぎの列車の中でも、咽喉が乾いて來ると殆ど我慢の出來ぬ程匂のいゝ甘い果物と珈琲とが味ひたくて堪らなく思はれたのだ。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)