“モティイフ”の漢字の書き方と例文
語句割合
楽旨100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あこがれの楽旨モティイフ——夜の中の淋しい迷える声が、かすかに心細げな問をひびかせる。静寂と期待。すると、どうだろう、答えるものがある。
トリスタン (新字新仮名) / パウル・トーマス・マン(著)
新しく美しく思われる楽旨モティイフがうまく弾けたり、なにか小説を読んでいて、または画を眺めていて、柔かな余韻のある気分が獲られたりすれば、その日はいい美しい日であり
道化者 (新字新仮名) / パウル・トーマス・マン(著)
ノオトゥングの楽旨モティイフを口笛に吹いたり、夜になると、近代的な劇場のうしろの座席をみたしたりする若い人たちは、上着の横がくしに文学雑誌を入れたまま、大学や国立図書館を出つ入りつしている。
神の剣 (新字新仮名) / パウル・トーマス・マン(著)