“ビチューム”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煤色50.0%
煤黝50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心づくしの柿の葉鮨を、眼を伏せながら口へ運んでいると、去年の秋、見て来た滕県城の煤色ビチュームの重々しい城壁のすがたがありありと瞼の裏に浮んで来た。
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
樹々の幹も、灌木も、草も、みな、くすんだ煤黝ビチューム色になり、小径の奥の瓦斯灯が、霧のなかで蒼白い舌を吐いている。
キャラコさん:10 馬と老人 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)