“ダブックウ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
Dabukkū50.0%
太平洋漏水孔50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この“Dabukkūダブックウ”などもその一つ。直経百海里にもわたるこの大渦流水域を称して、「海の水の漏れる穴」とはよくぞ呼んだりだ。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この、オウストラリア大陸を発見し損なったそそっかしいスペイン人が、“Dabukkūダブックウ”を最初みたのが十七世紀のはじめ。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
さながら、大環礁アトールの横たわる心地す——とは、はじめて“Dabukkūダブックウ”をみた De Quirosデ・クイロス の言葉だ。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そこに、この「太平洋漏水孔ダブックウ」漂流記のもっとも奇異な点があるのだ。では、しばらく私は忠実な筆記者として、折竹の話を皆さんに伝えよう。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「そうです、読みましょうか。最初に、この子の仮りの父となって暮すこと一月。いま『太平洋漏水孔ダブックウ』中にある独逸人キューネより——とあります」
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
太平洋漏水孔ダブックウ——たった一字だががんと殴られた感じだ。しかも、みればこの子は日本人のようだし、どうして、あの魔海に入りどうして抜けでたのか。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)