“ザディスティッシュ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
作虐的50.0%
淫虐的50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですから、クリヴォフ夫人や易介えきすけの事件は、動機を見当違いの遺産に向けさせようとしたり、あるいはまた、それを作虐的ザディスティッシュに思わせんがためなのでした。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「いや、その子供なんですよ。だいたい人生の中で、子供ほど作虐的ザディスティッシュなものはないでしょうからな」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
時代は十六世紀の中葉フェリペ二世朝だが、この一つは、淫虐的ザディスティッシュな嗜血癖の、むしろ異例的標本とでも云うものなんだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「万事剖見を待つとしてだ。それにしても、屍光のような超自然現象を起しただけで飽き足らずに、その上降矢木の烙印やきいんを押すなんて……。僕には、この清浄な光がひどく淫虐的ザディスティッシュに思えてきたよ」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)