“キュール”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
外気室50.0%
吸気室50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眠いのをがまんしてクラブの朝食会へ出かけて行くと、六右衛門さんがいつものように外気室キュールのデッキ・チェアに長くなって穴のあいた肺へ空気を吸いこんでいた。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いまごろの時間には七・五ミリの機銃弾で肺を貫通された六右衛門さんが、外気室キュールにしているヴェランダのデッキ・チェヤに長くなって本を読んでいるんだが、そのひとさえそこにいない。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
療養所の外気室キュールのようなヴェランダのついたコテージの中へ、酒場だの、グリルだの、モンテ・カルロ式の鳩射場などをこしらえて、戦争中、毎日パァティをして遊んでいたというんですから
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
つけ書院が化けた手頃な洋間に、五十雄君は、もと提灯部屋といっていたところを改造した、庭にむいた吸気室キュール風のサン・ルームに、百々子は、五日の間、ワニ氏が潜伏していた
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)