“やすとば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
安賭場66.7%
安賭蜴33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「親分、こいつは驚くぜ。荒物屋の午吉——草加から出て來て、安賭場やすとばを泳いでゐる男が、土左衞門になつて大川橋から揚がつたんだ」
「でも、船頭の權七の伜の權次は安賭場やすとばにはまり込んで、四日も天道樣を拜みませんよ、——ようやく搜し出しましたがね」
「萬事はその午吉が知つてゐるに違ひない。多分安賭場やすとばか何んかへ潜り込んでゐるんだらう。愚圖々々言ふなら、しよつ引いて來るが宜い。親父が口を割りや、一も二もあるまい」
橋場の渡しの悠長いうちやうさのせゐもあるにしても、一つは船頭權七の伜の權次が、安賭場やすとばを廻つて歩いて、もう四日も家へ歸つて來ないために、その行先をつきとめるのに手間取つたのです。
「万事はその午吉が知っているに違いない。たぶん安賭蜴やすとばか何かへ潜り込んでいるんだろう。愚図愚図言うなら、しょっ引いて来るがいい。親父が口を割りゃ、一も二もあるまい」