“まきたゞすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牧唯助50.0%
牧唯介50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牧唯助まきたゞすけ(むかしの臼杵直卿うすきちよくけい也)松平冠山様之以状御たのみの事申遣候。うんともすんとも返事無之候。御先方貴人に候へばはやく承度候。御きき可被下候。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其二は牧唯助まきたゞすけである。「むかしの臼杵直卿也」と註してある。五山堂詩話の牧古愚こぐあざな直卿ちよくけい、号は黙庵が、茶山集の臼杵直卿うすきちよくけいと同人であつたことが、此文に由つて証せられる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
書中には猶高滝子たかたきし、総介二人の名が見えてゐる。そして茶山は総介の黙庵牧唯介まきたゞすけにあらざるなきかを疑ひ、又総介が金輪寺へ往くと聞いて、「梧堂と一つになり候半」と推想してゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)