“ほんえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奔淵50.0%
翻燕50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に上州の赤城と、榛名の山裾が東西に伸びて狭まって上流十里、高橋お伝を生んだ後閑ごかんまでの間の奔淵ほんえんには、ほんとうの尺鮎が棲んで、長さ六間の竿を強引に引きまわす。
香魚の讃 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
一口に刀を返してというが中々尋常の腕でこの返しが利くものでない、「翻燕ほんえんの刀」と称して、真向へ打を入れて、受けんとする刹那、転じて胴へ返すのが本手で、これはいろいろに使うのである。
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)