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とのまつ
ふりがな文庫
“とのまつ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
殿松
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殿松
(逆引き)
「斯うなるのは、矢張り約束ごとでございます。——今までは隨分隱して參りましたが、——私の伜、總領の
殿松
(
とのまつ
)
は、私の本當の子ではございません」
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
匕首
(
あひくち
)
は死骸の着物で拭いて、元の用箪笥にしまひ込んだのだらう。どうして刄物をしまひ込む氣になつたか、いまだにわからないが、兄の
殿松
(
とのまつ
)
に思ひ知らせるためだつたか。
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
親分でも、あの娘を一と眼見ると、そんな心持になりますよ、——そのお鈴坊を見染めたのが、牛込肴町の
兜屋
(
かぶとや
)
三郎兵衞の伜
殿松
(
とのまつ
)
、兜屋と言つたつて、
鎧兜
(
よろひかぶと
)
を賣るわけぢやありません。
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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