“さきつぐ”の漢字の書き方と例文
語句割合
前嗣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
度々の彼の忠誠に、朝廷におかれても、御感悦ごかんえつはいうまでもなかったが、関白かんぱくの近衛前嗣さきつぐなどは、ひそかに彼のために案じて
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前嗣さきつぐは、自身の懐紙を取り出して、盃を包み、あらためて下野にそれを授けた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斎藤下野しもつけはおそるおそる主君と貴賓の前にすすんで行った。そのすがたを、近衛前嗣さきつぐは眼もはなたず見ていた。どうも驚いたという顔つきである。越後にもこんな侍がいるのかと思ったらしい。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)