“きじゅす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生繻子50.0%
黄繻子50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「姉やんか。丁度ええわ。あのな、生繻子きじゅすの丸帯が出たのやが、そりゃ安いのや、買わいせな。」とお留は云った。
南北 (新字新仮名) / 横光利一(著)
女は黄繻子きじゅすの頭巻きで、下から黒い髪の束をこぼし、家の外羽目に打ちつけてあるT・A・スミルノワ、黒で書いた白エナメルの表札を見上げていた。ナースチャを認め、女は眼尻でちょっと笑った。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)