小熊秀雄全集-09おぐまひでおぜんしゅう-09詩集(8)流民詩集1ししゅう(8)りゅうみんししゅう1
||| 二十年も、そのもつと前に、自分は詩を書き初めたとき、こんな念願をたてたものであつた、それは一生の間に自分の身長だけの高さの、詩集の冊数をもちたいものだといふことであつた。またその頃は、若く生命の燃焼ともいふべきものが旺盛であつたから …