正月の御馳走というと、いつでも思い出す話がある。それは小林勇君が、露伴先生から聞いた話である。 大分前のことであるが、或る正月に、小林君が露伴先生のお宅を訪れたときの話である。多分昆布巻、数の子、田作という、昔ながらの品々が、膳の上に並んで …
著者 | 中谷宇吉郎 |
ジャンル | 技術・工学 > 家政学・生活科学 > 食品 料理 |
初出 | 正月の御馳走「東京新聞」1954(昭和29)年1月
感謝祭の七面鳥「山陽新聞」1954(昭和29)年11月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約6分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約10分(300文字/分) |