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『餅』
ふりがな文庫
『
餅
(
もち
)
』
餅を焼き乍ら夫はくくと笑った——何を笑って居らっしゃるの」台所で雑煮の汁をつくっていた妻は訊ねた。 知って居るところへは旅行をするから年末年始の礼を欠くという葉書を出してあるので客は一人も来ない。女中も七草前に親許へ正月をしに帰してやった。 …
著者
岡本かの子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「読売新聞」1933(昭和8)年1月10日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
仰
(
おっしゃ
)
和
(
やわら
)
雑煮
(
ぞうに
)