雑記ざっき
下町に家があった頃である。ある五月の日曜の朝早く、久しぶりで、千葉の稲毛の海岸へ出かけた。 下町の真中に住んでいた自分には、花曇りの頃から引続いて随分鬱々しい厭な時期であった。 丁度この日は珍しくよく晴れていたので、特に感じたのかも知れない …
作品に特徴的な語句
かく
題名が同じ作品
雑記 (新字新仮名)種田山頭火 (著)