『旅の絵』
竹中郁に ……なんだかごたごたした苦しい夢を見たあとで、やつと目がさめた。目をさましながら、私は自分の寢てゐる見知らない部屋の中を見まはした。見たこともないやうな大きな鏡ばかりの衣裳戸棚、剥げちよろの鏡臺、じゆくじゆく音を立ててゐるステイム …
| 著者 | 堀辰雄 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「新潮 第三十年第九号」1933(昭和8)年9月 |
| 文字種別 | 旧字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約27分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約45分(300文字/分) |
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