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『かめ』
ふりがな文庫
『
かめ
(
)
』
まがどりのやうな冠船が翼をひろげて 那覇港内にしやんで居るうちは 薩摩の殿にはあへまいわなあ。 凛々しい殿のかみしも姿が眼の前に まざまざと浮んでくるやうな。— 殿はいま露つぽい美里間切を深編笠のしのびあるき。 あゝなさけない世となつた。 …
著者
濤音
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「沖縄毎日新聞」1912(明治45)年1月23日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
凛々
(
りゝ
)
膏脂
(
あぶら
)
室
(
へや
)
隅
(
すみ
)