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『工女の歌』
ふりがな文庫
『
工女の歌
(
こうじょのうた
)
』
六月、湖に油を流して、太陽は照り返り、 煙突は、貪慾に膨れあがり、 山の中腹までのさばった工場の煙に、 青葉は、私達の顔色のように蒼ざめた。 幾万の釜が蒸しかえす熱気のなかで、 何と立ちの悪い繭だろう、 糸屑ばかりが指にからみついて、 今月 …
著者
丹沢明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「黒色戦線」1929(昭和4)年7月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
更
(
かわ
)
萎
(
しな
)
欠伸
(
あくび
)
蛹
(
さなぎ
)