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『無念女工』
ふりがな文庫
『
無念女工
(
むねんじょこう
)
』
お早うさん 昨夜の夢は? 故郷の庭には柘榴の花が散ってるだろう けさもまた やめて帰ろと思うたが 帯はあせたし 汽車賃なしではどうにもならぬ 爪をもがれた蟹のように 冷たい石畳みをヨチヨチと私たちは工場へはいる 今日もいちんち トタン塀の中 …
著者
榎南謙一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「プロレタリア詩」1931(昭和6)年9月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
故郷
(
くに
)
呎
(
フィート
)
柘榴
(
ざくろ
)
田甫
(
たんぼ
)